創作活動というと、実際に手を動かして何かを作る物理的な行動のフェイズに焦点が集まりがちですが、本当はその前の段階の、「成功をイメージする」というフェイズに多くの重要性があります。
その重要性は、手を動かして作業する段階よりも、もしかしたら大きいかもしれません。
創作活動において、「成功」とはなんでしょうか?
ミクロなレベルの成功からマクロなものまで、個人的な成功から、より社会的なレベルの成功まで、いろいろあります。
さまざまな種類の成功を書き出してみます。
- その日一日の夜創作活動をやり遂げる。
- 望ましいアイデアを得る。
- いいと思える表現ができる。
- 創作に関するスキルが身につく。
- 一段落する場所まで創作活動が進む。
- 一段落したあと、新しい部分へと作業を進める。
- 作品が完成する。
- 完成した作品が素晴らしいものに感じられる。
- 完成した作品が人々に届く。
- 経済的な豊かさを得る。
- 作品を通じて、人々に何かしらの感覚、感情、アイデア、イメージが届く。
- 作品によって社会に何かしらの変化が生じる。
- 完成後の作品がさらにさまざまな形に発展していく。
などなど、小さなものから大きなものまで、さまざまな段階の成功があります。
これらのうち、特に自分がイメージしやすい「成功の状況」を選び、寝る前などに、そのイメージを想像し、成功感を気持ちよく味わうことで、成功することが当たり前のように感じられるようになっていきます。また、ひとつの成功のイメージが強まっていくごとに、だんだん他の成功のイメージも持てるようになっていきます。
具体的には、「その日の創作活動を楽しく気持ちよく行うことができる」というイメージを持てるようになることで、作品が完成するイメージも持てるようになっていきます。そしてその作品が多くの人々に届くといったイメージや、経済的に成功するイメージも持てるようになっていきます。
あるいはまず逆に、最終段階である、「作品が完成して多くの人々に届き、人々に何かを伝えているところ」を想像する方が簡単な場合もあるかもしれません。
なんにせよ、好きな状況、想像しやすい成功のイメージを、心の中で思い浮かべ、それを広げて、強めていくことで、心の中に「成功感」が高まっていきます。そしてその感覚が、創作活動のさまざまなフェイズに広がっていきます。
そのような作業によって、最初は遠く、手が届かないものに思えた「成功」が、だんだん身近な、日常的なものに変わっていきます。
そうすると、普段の物理的な創作活動も、よりリラックスして、気楽にできるようになります。その物理的作業による裏付けを得て、成功のイメージはより確かなものになっていきます。そして物理的行動と、成功のイメージが、相互にポジティブなフィードバックを始めるようになります。こうなるとその仕事はとんとん拍子で進んでいき、もう何によってもその推進力は妨害されなくなります。
成功のイメージを意識的に想像し、それを楽しむという作業を、ぜひ創作活動の一部として取り入れてみて下さい。