自己啓発と願望実現とアセンションは密接に関係している。

自己とはPersonarityのことであり、啓発とはEnlightenすることである。つまりそれは日常的な自己を『光』で照らすことである。

ここで言う『光』は日常的な自己を超えた高みにある魂の領域からやってくる。つまり自己啓発とは、日常的な自己に、超次元的な自己のエネルギー、すなわち魂の光を浸透させ、両者をひとつに繋ごうとする試みのことなのである。

日常的な自己に、超次元的な自己のエネルギー=魂の光が浸透し始めたとき、日常的な自己には深遠な変化が生じる。その変化は日常的な自己に、さまざまな力をもたらす。

その力は一見、地味なものかもしれない。

それは、日々の生活の中で安らぎを感じる力であったり、身の回りの良きことに感謝する力であったり、継続力であったりと、そんな地味なものかもしれない。

あるいは忍耐力であったり、自分の目標を信じる力であったり、直感を信じてリスクを取る勇気であったりと、そんなちょっとしたものかもしれない。

だがそういった、ちょっとした地味な力を得ることによって、人はこの物理的領域に望みの変化を起こすことができるようになるのだ。

不安の中で安らぐ力、闇の中で良きものを見つけて感謝する力、先が見えなくとも何かをやり通す力、時間を超えた未来を見つめ、そこに向かって忍耐して進む力、目に見えないエネルギーの流れに乗って新しい行動を起こし、それを止めようとする古いパターンをスルーする力、これらはどれも魂に由来する力である。

これらの一見、地味でささやかな力は、実はどれも時間と空間を超えた超次元的認識をその基礎としている。

人の意識が三次元にへばりついている時、不安は絶対のものに見え、それを超えることはできない。時間を超えた認識がないとき、未来は見えず、今ここにある問題を超えて望みの時間へと自分を進ませることはできない。高く美しい世界を知らないとき、人は理想を知ることができず美を認識することができないため、大きなもののために働くことができない。

だが自らの奥深く、高い場所にある魂の領域に触れ、そこにあふれる光を日常的自己に浸透させたとき、人は日常の中で生きながら、それを超える力を持ち始める。

自己啓発によってそれらの力を日常的な自己の内に養い、それによって願望を実現すること。そのプロセスこそがアセンションである。なぜならそれは、三次元の中に肉体を持って生きながら、三次元を超えた高次元の視点を得て、それを実際に生活の中に活用することだからである。それができるようになったとき、人は三次元の中を高次元的存在として生きている。そのような生き方ができるようになることがアセンションである。

Sasin TipchaiによるPixabayからの画像