アセンションとは人格のヴァイブレーションを高めることである。

人格は肉体、感情、思考から構成されている。

よってアセンションとは肉体と感情と思考に、高次元のヴァイブレーションを浸透させることである。

高次元のヴァイブレーションを人格に浸透させたとき、重たいヴァイブレーションが人格の中から自然に剥がれ落ちていく。

重たいヴァイブレーションが人格の中から剥がれ落ちるとき、ときに人は『不快さ』を味わう。

それは、人格の奥深くにしまい込まれていた重たいものが、人格の中から剥がれ落ちていく際に、意識の表面に浮かび上がって認識され、感じられることによって生じる。

それは、今まで無意識の中にしまい込まれ、感じないようにしてきた苦痛と汚れが、意識の表面に浮かび上がってきて、感じられ、味わわれることから生じる。

このヴァイブレーションのアップデートと手放しのプロセスが肉体に対して生じたとき、人は自らの肉体の中に眠っていた不具合の存在を認識し、それによって不快さを得る。

このプロセスが感情に対して生じたとき、人は自らの癒やされていない未処理の感情が自分の心の中に眠っていたことに気づき、その感情によって不快さを得る。

そのプロセスが思考に対して生じたとき、人は自分の固定観念に気づき、手放しがたいその思考パターンを手放す際に生じる不快さ、おそらくは恐怖や不安を味わう。

こういった一連の不快な症状は『アセンション症候群』などと呼ばれている。

これは今現在、アセンションを望み、自らの人格のヴァイブレーションを上げるプロセスを意識的に続けている人にとって、多かれ少なかれ避けがたいもののようである。

このプロセスにあるとき、人は肉体的な不調や、感情のバランスの崩れや、自分の思考パターンの再編成による足場の無さを味わいがちである。

このプロセスが一段落すれば、アップデートされたヴァイブレーションがもたらす、アップデートされた人生の喜びを味わうことができる。すなわち、喜ばしい体験を多く得られる幸福な時期がやってくる。

だがヴァイブレーションのアップデートに終わりはない。

しばらくすれば次のアップデートが始まり、また古いヴァイブレーションの手放しのプロセスが始まる。人の心は広大であり、それが抱えている重いヴァイブレーションの量は、驚くべきものだ。

それを手放していく作業、それはときに長く苦しく大変なものかもしれない。

だがこれは心の新陳代謝である。

新陳代謝によって人はリフレッシュし、刻一刻と若返っていくのだ。このアップデートは古びていく人の心を、新たに生まれ変わらせる作用を持っている。だからそれは望ましいものであり、恐るべきものではない。

また、このアップデートのプロセスは、何度も何度も繰り返していくうちに、だんだん上手に乗りこなせるようになっていく。無駄な苦痛やドラマを経ることなく、波乱なくスムーズに、アップデートのプロセスを短時間で終えられるようになっていく。

そのように、意識のアップデートに熟達するにつれ、アップデートの間隔は狭まっていく。そして、日常のすべてがアップデートと手放しの連続と化していく。その終わりのない上向きの変化を安定して乗りこなせるようになること、それがアセンションである。

Cindy LeverによるPixabayからの画像