えー、みなさんこんばんは。

今週も無事、土曜にたどり着きました。

本サイトでは現在、月から土曜まで毎日更新しようという試みがなされています。

そして今日は土曜です。

というわけで今、あともう一個文章を書いてアップロードすれば、今週の課題はクリアだ! という状態です。

しかしあと一個がどうしても書けない。アイデアが思いつかない。

ストックしてあるアイデアのメモを見ても、閃いた時は素晴らしいアイデアだと思えたものが、今ではまったく興味のないトピックに変わり果てています。

だから書くことがないなー。

ああ疲れたな。

というような文章を、前世紀にもホームページに書いた気がする……! 俺はなんて進歩がないんだ!

それにしても、この「何も書けないなー」みたいな、「自分は進歩がなくてダメだなー」みたいな文章というのは書いていて気持ちいいですね。

私的には、それは古い毛布にくるまるような安心感を感じる行為です。

でもここで一つ声を大にして言っておきたいこととしては、「自虐的な表現を、特にパブリックな場でするのは、本当にやめた方がいい! 絶対に!」ということです。

その行為には強い、セルフイメージ固定作用があり、「自分はダメだー」みたいな表現を大勢の人に向かって唱えれば唱えるほど、その「ダメだー」というイメージが、自分の中に強く固定されます。

そうすると、いざ自分を変えようと思っても、なかなかそのイメージから抜け出せなくなってしまいます。

なぜそんなことになるかと言いますと、胡散臭い話ではあると思いますが、「テレパシー」というものの存在が大きく関わってきます。

とりあえずテレパシーというものがなんとなくあるという前提で話を進めたいと思います。

テレパシーというものは、だいたい無意識的に、全人類が無意識レベルで使っているもので、それによってさまざまなものに対する意味やイメージや雰囲気を、漠然と、無意識的にやりとりしています。

ここで、Aさんがブログで、「俺はダメな人間だ」という自虐的表現をし、それを百人の読者が読んだとします。

すると、百人の人間の無意識下に「Aさんはダメな人間だ」というイメージがインストールされます。

そしてその百人の人間が持っているAさんについてのイメージが、今度はその百人の人間からAさんへとテレパシーによって返ってくることになります。

そのテレパシーを無意識的に受け取ったAさんは、無意識下でより強く自分はダメな人間だという思いを強くします。

そしてさらに大きな声で「自分はダメな人間だ」というメッセージを発します。

そのメッセージを受け取った人の心の中で、「Aさんはダメな人間だ」というイメージがさらに強化されます。

そしてその強化されたイメージは無意識下のテレパシーによって、Aさんへと送り返されます。

このようなテレパシーによるフィードバック回路によって、Aさんはダメな人間だというイメージが延々、強化されていきます。

このように集合的に蓄積されたイメージから抜け出すことは、本当に難しいことです。

意識上で、「俺はもうダメ人間をやめる」と決意しても、集団の無意識下にプールされている、それに反するイメージの方が力が強いのです。

そのため、一度このようなダメ人間・イメージ・テレパシーフィードバック回路に落ち込んでしまった人間は、どうしても自分を変えることができません。

このようなメカニズムは、集団があるところには必ず存在しています。

家族の中にそれは顕著に見られ、家族の各メンバーが各員に対する特定のイメージを保持しあい、それをテレパシーによって伝え合い、維持しています。

各員が各員に対して、ポジティブなイメージを保持している家庭であれば、そのイメージによって各員が楽に成長し、発展的に変化していくことができます。

しかしその逆、各員が各員に対してネガティブなイメージを持っている家庭の場合は、各員がそのネガティブなイメージの役割に固定化されていきます。

このようなテレパシー・ネットワークは、家庭や、恋人同士という小さく緊密なグループから、職場や、国家という大きなグループにまで渡って、善かれ悪しかれ、大なり小なりなんらかの影響を持ち、それをグループ構成員に与えあっています。

また、アイドルとそのファン、作家とその読者という一対多という関係性の中でも、相互に強い影響力を発揮しています。

テレパシーによって互いに無意識レベルで応援し、高め合うようなグループもあれば、テレパシーによって互いに無意識レベルで低め合うようなグループもあります。

では、互いに低め合うようなテレパシー・フィードバック回路から自由になるにはどうすればいいのでしょうか?

ひとつの答えとしては、「ネガティブなイメージに対し、ポジティブなイメージを送り返す」というものがあります。

たとえば心の中に自分や他人に関するなんらかのネガティブなイメージが思い浮かんだとします。

そのたびに、そのネガティブなイメージのことを忘れ、その代わりとなるなんらかのポジティブなイメージを心の中に呼び起こし、それを強め、光り輝かせるという作業をします。

そのようにして心の中に呼び起こされ、強められたポジティブなイメージは、自分の心から、関係者の無意識下へと無意識的にテレパシーで伝達されていきます。

そしてそのポジティブなイメージは、集合的テレパシー回路の中にあるネガティブなイメージを、少しずつポジティブなものへと上書きしていきます。

こういった作業がインナーワーク、心の中の仕事であり、これを意識的にすることによって、あらゆる集団に対して、不可逆的な、真のポジティブな作用をもたらすことができます。