「魂を燃やす」という言葉がある。

それは具体的にはどういうことを意味しているのだろうか?

それはイメージ的には、どうしても勝てない敵を前にして使う精神コマンドのようなもので、使うと一時的に全能力がアップするが、使った後、燃え尽きて寿命が減ってしまう、そんな技のようなものに思える。

あるいは、自分がひとつの電球だとして、それに無理やり大電球を流し、とにかく光度をあげてみるような、そんな感じのことに思える。

だがそんな技を多用すると、電球としての自分のフィラメントが痛んでしまいそうに感じる。

でもせっかくだから、限界を超えて眩しく綺麗に輝いてみたい。でも寿命は減らしたくないし、どうせ輝くなら末長く輝きたい。

そこで、電球としての自分をアップデートし、LED電球に変えていくという方向性が生じてくる。

LED電球であれば、そんなに大電流を流さなくても、安定して眩しく輝き続けるし、その寿命は通常の電球に比べて、無限に思えるほど長い。

そういうわけで自分の発光する部分を、フィラメントという炭素的なものから、ダイオードという珪素的なものへと少しずつ変えていくという作業が、多くの人の中で行われているようである。

それにより人は燃え尽きることなく、より安定的に末長く輝くことができるようになるはずだ。