夢を信じ続ければ、だいたいその夢は現実になると言われている。
夢を信じる、とは、自分の人生のタイムラインを、意識の力を使い、望ましい未来に固定するということである。それにより夢は叶う。
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タイムラインを望ましい未来に伸ばし、そこに固定するには、大きく分けてふた通りの戦略がある。
先ほど書いたように、目的となる未来の特定のポイントを心の中に思い描くことというのがまずひとつ。これによってタイムラインの行く先を設定することができる。
次に、その未来の望ましいポイントにタイムラインが順調に伸びて行くのを阻害する、過去のタイムラインの各ポイントを崩壊させることというのが、ふたつめの戦略としてあげられる。
これは具体的には、過去の失敗体験の記憶を見返し、そこに新しい意味を見出すようなことである。
たとえば欲しいものAがあるとする。未来にそれを手に入れているヴィジョンを心の中に思い描いたとする。
だが過去、それを何度も求めて手に入らなかった記憶が心の中に強くあるとき、タイムラインはその過去の延長線上、つまり、やはりどうしてもそのAが手に入らない未来へと続きがちである。
そんなときは過去の失敗体験、つまり欲しいものAが手に入らなかった体験の意味合いを、なんとかして書き換え、アップデートして行く必要がある。
その作業は瞑想、ヒーリング、各種インナーワークによってサッと行うこともできるが、原始的にノートとペンで行うこともできる。以下のような質問を自分にすることによって、過去の体験に新たな意味を見つけることができる。
- 過去、Aが手に入らなかった体験によって、自分は何を学んだのだろうか。
- 何かの強さを得ることができただろうか。
- 何かのポジティブな質を得ることができただろうか。
- 何かの洞察を得ただろうか?
- その学びによって自分はどう成長しただろうか。
- 成長した自分は今、どのような新しい行動ができるだろうか。
こんな質問をネチネチと紙の上ですることで、過去の失敗体験には新たな意味が与えられ、望みの未来へと自然に繋がるステッピングストーンのひとつとなる。