瞑想やヒーリングやその類の内面のワークを行う過程で、目に見えないエネルギーに対する感受性が高まり、それを直接的かつ意識的にに扱うことができるようになっていく。

ちなみに、目に見えないエネルギーを、間接的かつ無意識的に扱うことは誰にでもできるし、誰もがそれを日常的に行っている。しかし当然のことながら、直接、意識的にそれを扱えたほうが、より高い精度と効率で仕事を行うことができる。

目に見えないエネルギーが象徴的に表現されたものが、この世にあるあらゆる目に見える形態である。

これら、あらゆる形態の奥に、目に見えない、心で感じることができる抽象的な本質がある。その本質を指して「エネルギー」と呼んでいる。

これを知覚するには一種の瞑想的な集中力が必要となる。

エネルギーには粗雑なものと、精妙なものがある。それはそのエネルギーが持っている雰囲気、ヴァイブレーションによって識別できる。

粗雑なエネルギーのヴァイブレーションは低い。精妙なエネルギーのヴァイブレーションは高い。

精妙なエネルギーの中でも特に高いものは愛や光と呼ばれる。

心の中にある低いエネルギーと、それが凝り固まった粗雑な構造体を分解し、高いエネルギーが自由に流れる精妙な構造体に書き換えていく作業を指して、ヒーリングと呼ぶ。

感覚や感情や思考もエネルギーの顕れである。

各種の思考内容は特有のヴァイブレーションを持っている。

一般に、制限のある思考内容や、分断的な思考内容のヴァイブレーションは低い。

逆に、解放的な思考内容や、統合的な思考内容のヴァイブレーションは高い。

感情も同様に、低く粗雑なものと、高く精妙なものに識別することが可能だ。

罪悪感、不安、恐怖、恥、憎しみ、といった感情は、当然の事ながら粗雑なザラザラしたエネルギーを持つ。逆に、楽しさや喜びや嬉しさといった感情は精妙なエネルギーを持つ。

各種のエネルギーを識別できるようになり、

粗雑なエネルギーを、精妙なものに変換できる能力を得、

その能力によって、自らの内にあるエネルギーの回路を日々、美しいものへとアップデートし、

同時に、自らの外部にも、精妙で明るいエネルギーの回路を創造し、それをシェアすること。

それが、このような目に見えないエネルギーを認識し、それを統御する力を得る目的である。その目的を達成するために、古くから各種の内的ワークが存在している。