「安心感を得る」という意識的な選択をするによって、安心感を得ることができる。

といっても、それは少しずつ進展するプロセスなので、一度に完全な安心を得ることはできない。

また、生活の中の特定のエリアに対して安心感を得ていたとしても、他の領域では安心感がゼロに近いということがある。

よって、すでにある安心感を深めながら、それを生活の様々なエリアに少しずつ広げていく作業をする必要がある。

そうすることによって、人生の広い領域に安心を広めていくことができる。それにより「恐怖から逃げるために活動する」というサバイバルモードの生き方を終わらせることができる。

自分がこの世界の中で体験することは、すべて自分の心の中身が投影されたものである。

その意味では、この物理的現実とは夢のようなものだ。

しかしここではないどこかに、「現実」があるわけではない。

濃度の違う夢がいくつも層状に重なって存在していて、それを意識が刻一刻と体験しながら次々に新たな夢を生成しているという体験が、この人生である。

この人生という体験は、自分の心の中身が物理的世界に投影されて生成されている。また自分の心の中身は、自分でコントロールすることができる。そのため、人生は自分でデザインすることが可能だ。

人生をデザインするための重要なステップの一つが、「安心感を自分の心の中に深め、広げる」という意識的な選択をすることである。

安心感の中でこそ、人はこの現実が自分の心と不可分のものであると気づくことができるし、安心感の中でこそ、過去の欠乏に取らわていない、新たな創造による人生のデザインが可能になるからである。

安心感を得るには具体的にどのようなステップを踏めばいいのだろうか?

まず思いつくファーストステップとしてあるのが、不安を高める情報やエネルギーの、自分の中への流入を意識的にシャットアウトするということである。具体的には、暗いニュースや、ネガティブな人間関係から距離を取るといったことである。

そして、そういったものの代わりに、自分の心を明るくする情報や、自分の心を高揚させてくれる人と接する時間を、生活の中に増やすことである。

また、それをしているとき、心がクリアになったり、くつろいだり、自分らしくいられるような活動を探し、その活動の時間を意識的に増やすことである。

そうすることで心の中に安心感を増やしていくことができる。