前回の記事では、「注目の対象を意識的に選択することにより、生活の中にネガティブさを減らし、ポジティブさを増やすことができる」という内容の文章を書いた。

人間の意識は、それを向けた対象を増幅するという力を持っている。

そのため、意識をネガティブなものに向けたとき、それはその人の世界の中に増幅していくことになる。

逆に、意識をポジティブなものに向けたとき、そのポジティブさはその人の世界の中に増幅していく。

また、意識のフォーカスを外された対象は、だんだんその力を失っていく。よって、ネガティブなものへの注目をやめたとき、ネガティブさはその人の世界の中からだんだん薄らいでいく。

前回は「創作活動」という領域を例にして書いたが、この「意識を向ける対象を意識的に選択する」という技は、生活のあらゆる領域に対して役立つものである。

だが意識を向ける対象を選択するという技を生活の中で実際に用いるためには、ある程度の意識の明晰さが必要となる。今風な言葉で言えば、マインドフルネスが必要となる。

通常、人は意識をほぼ自動的に、過去の習慣に引きづられて、特定の対象に向けている。つまり、ネガティブなものに意識を向ける癖がついている人は、自動的にネガティブなものに意識を向け続けるパターンを繰り返し続けるということだ。

このパターンの外に出るには、瞬間瞬間の、自分の心の動きに気づくことが必要になる。そのような自分の心の働きへの気づきが、明晰さというものであり、マインドフルネスというものであろう。

それを養う手段はいろいろある。本サイトで販売中の「岬を召喚する瞑想」も、そのようなマインドフルネスを養うために有用なアイテムである。おすすめです!