夢を叶えるには、一定以上の量の時間とエネルギーを、目標となる物事のヴィジョンへと注ぎ込めばいい。
例えばハワイに行きたいという目標があり、その夢をかなえたいとする。そのためにはまず心の中にヴィジョンを作るといいだろう。
ヴィジョンは、イメージと、感覚によって構成されている。ハワイに自分が訪れたときのイメージと、そのとき自分が感じるであろう理想的な感覚を、心の中で想像し、感じることによってヴィジョンを意識的に、心の中に創造することができる。
ハワイに行ったあなたは、そのとき、どのようなイメージをその目で見るだろうか。理想的なイメージを想像してみよう。
イメージを想像したら、次は感覚を想像しよう。
ハワイに行ったあなたは、どのような感覚を得るだろうか。平和な感覚だろうか。充実感だろうか。楽しさだろうか。幸福感だろうか。あるいはそれらが入り混じった感覚だろうか?
「ハワイに行く」という目標を叶えることによって、あなたが得ることを望んでいる感覚を想像し、味わってみよう。
それは、あなたが得ることを望んでいる感覚なので、何かしらのポジティブな性質を持っているはずだ。ポジティブな性質の感覚とは、想像することで心地よさが得られる感覚のことだ。その心地よさを心の中で想像し、実際に今、感じてみよう。
この作業によって、イメージと感覚によって構成されている、ひとまとまりの想念のセット、つまりヴィジョンを、心の中に創造することができた。
このヴィジョンを、たびたび心の中に呼び起こし、そのイメージと感覚を想像し、感じよう。お風呂の中や、眠りに落ちる前のベッドの中、あるいは暇な電車の中で、このヴィジョンを心に呼び起こし、その心地よい、ワクワクするイメージと感覚を、なんども味わい、それを広げ、深め、進化させていこう。
このような心の中での作業、すなわちインナーワークをすることによって、このヴィジョンにあなたの精神的エネルギーが少しずつ注ぎ込まれていく。
このようなインナーワークによって、そのヴィジョンに、一定量以上の精神的エネルギーが注ぎ込まれたとき、そのヴィジョンは、自らの生命力を持ち始め、自ら成長を始める。
火がついたキャンプファイアーのように、それは自動的に燃え上がり続ける。炎が消えないように、どんどん燃料を投入していこう。ヴィジョンを想像し、それをイメージし、感じ、楽しもう。
そうこうするうちに、いずれあなたは、何かしらの行動を起こしたいという衝動にかられるはずだ。その際は、その衝動に対して、過度に論理的な分析などをして抵抗を生むことなく、さっと衝動通りの行動を実行に移していくといいだろう。
このようなインナーワークと、外的な行動の繰り返しによって、気がつけばあなたはハワイにいるはずだ。そしていずれは、そこに行くことに憧れてやまなかったあの場所へと到達するはずだ。