この『本と人生』という一連の記事の中で最も強く紹介したい本、それが今回紹介する『ずっとやりたかったことを、やりなさい』である。

今までの一連の記事は、すべてこの本を紹介するための前振りのようなものである。

だが、どうしても、一番紹介すべきこの本のことを記事にすることが、いままでできないでいた。

この本のことが好きすぎるせいだ。好きすぎてうまく書けない。

この本が好きすぎて、というより影響を受けすぎて、というよりもう、この本のワークをやることで、人生のすべてが変わりすぎて、どうしてもこの本のことを、平常心で紹介できる気がしない。

そのため、本と人生シリーズの、前回の記事を書いてから、ずいぶん日が開いてしまった。このままではあと5年ぐらい、書けないまま固まってしまいそうだ。そんなことになる前に、とにかく紹介してみよう。

私の人生を変えた本『ずっとやりたかったことを、やりなさい』

ひとつ言えるのは、この本によって私の人生は本当に救われたということである。

より正確に言えば、この本に書いてあるワークをやることで、自分自身の人生を取り戻し、それによって救われたということである。

この本に書いてあるワークを着実にこなしていくことで、凄いことが起こる。

この本に書いてあるワークとは、ひたすら、自分の内面を見つめ、それを表に出し、それを許し、愛し続けるというワークである。そのための具体的な方法がこの本には書いてある。

我々は自分の人生を自分で創る必要がある。

でなければいつまでも、何かの奴隷のままだ。

我々はいろんな束縛から自由になり、自分の足で立つ必要がある。

そのためには自分を愛する必要がある。唯一、無条件の愛こそが、自分を自由にしてくれる。

自分を愛するには自分を知らなければならない。

だから毎朝、時間を取って、自分と向き合う。それがこの本に書かれているエクササイズのひとつ、モーニング・ページだ。毎日、毎朝、ノートに三ページ、何でもいいから文章を書く。

これは一種の瞑想であり、それもとてつもなく強力な瞑想だ。

モーニング・ページを書くことによって、自分の心の構造が、日に日に、自分の目の前に顕になっていく。

それはひどく嫌悪感を覚えるものであったり、見たくないものであったりする。だがそれを書き続けることで、否応なく自分を直視せざるを得なく無くなり、そしてそれを認めざるを得なくなくなる。

なぜならそれは自分の心の構造であり、それは自分と最も近い場所にあるものであり、それから逃げることはできないからだ。

できることといえば、それに光を当て、それを愛することだけだ。

今まで、光を当て、愛することを望まず、抑圧してきた自分の性質は、すべて、ひとつ残らず、自分の心の中に保存されている。ありとあらゆる記憶、良いことも、悪いことも、すべてが心の中に保存されているのだ。

それは光を当てられ、認識されることを求めている。

そんなきつく圧縮された自分の心が、モーニング・ページを書くことで、少しずつ、柔らかくほどけてきて、自分の目の前に明らかになってくる。

それは信じられない、癒しのプロセスであり、回復のプロセスであり、冒険の始まりである。

それはしおれてしまった心が、臆病さで縮こまってしまった心が、また少しずつ羽を広げ、花開いていくプロセスである。

そのプロセスを体験すること、それは人生の中でも最もエキサイティングな出来事のひとつである。

 

何かの創作活動をしている/していた/してみたい人、悩みがありそれを解決したい人、夢を叶えたい人、忘れてしまった熱いものを取り戻したい人、自分が生きている意味や人生の目的を知りたい人に、この本をおすすめします。

答えはこの本の中にあるのではなく、この本に書いてあるワークをやることで、自分の中から沸き上がってきます。