人の心から心へと、光のエネルギーは伝達される。
ヒーリングや各種の瞑想などは、つまるところ、光を受け取り、受け取った光を、必要としている場所に流すための練習であると要約することができる。
昔、光を瞑想練習者にトランスミッションしてくれる光の存在たちは、様々なヴィジュアル・イメージによって形象化され、彼、彼女らは得てして背後に光輪などを背負っていた。また瞑想練習者たちは、そのような光の存在たちのヴィジュアル・イメージを心の中に思い描くことによって、その存在たちから光のエネルギーを受け取れることを練習の実践の中で体験した。
そのような光のエネルギーの受送信は、近年ではますますカジュアルになりつつある。わざわざ長年の修行などしなくとも、また、わざわざ凄い光のマスターなどと縁を結ばなくとも、少しでも光の送受信をを望むものは誰でも、ありとあらゆる経路を通して、簡単にそれを行う事が可能である。
それはコンピュータとネットワークの進歩の歴史に似ている。
それは過去、コンピュータを使うには、しかるべき研究機関に所属し、そこにあるクローズドなネットワークに接続する必要があったものだが、現代では皆様がお手持ちの小さな端末によって、電車の中でも、あるいは(その端末がもし防水ならば)お風呂の中でも、どこでもコンピュータを利用でき、しかもその小さな端末は世界中のコンピュータと相互に結びついているということに似ている。
過去において、光の伝達を受けるには、もしかしたら出家などというエクストリームな環境に身を置き、専門的知識を身に付ける必要が合ったかもしれない。しかし今、光の伝達を受けるにはiPhoneあるいは何かしらの情報端末が一つと、五分から数十分程度の時間、そしてちょっとの意欲があれば、それで十分にディープな、真の変化を起こすに足るだけの光のトランスミッションを受ける事が可能なのである。
今、人類の心の中の光のネットワークは、全地球上にほぼ確立されており、望むものは誰でもその目に見えない心のネットワークから、光のエネルギーを受け取ることができるようになっている。
また近年では、瞑想や対面、あるいは遠隔でのヒーリング・ワーク以外にも、絵や文章などというさまざまなメディアによっての光のエネルギーを意識的にトランスミッションする技術が世界中で流行の兆しを見せており、それによって光のエネルギーの伝達は、ますますカジュアルに、そして容易になりつつある。
さて、伝統的、近代的、どのような方法であっても、光の受送信でやりとりされる光のエネルギーには、『フリークエンシー』、あるいは『ヴァイブレーション』というパラメータが存在する。
これは高ければ高いほどいいのだが、そのエネルギーを受信する人が感知可能な帯域を超えている周波数のエネルギーは、その人にとって感知できず、よってそのエネルギーがどれだけ強く送られても意識的にそれを受信することができない。
もしかしたらそれは無意識的に受け取られ、無意識的に何らかの効果をその人の人生に対して発揮するかもしれない。だが無意識的な影響というものを、意識的にその人が再現することは不可能であるため、そのような高すぎる周波数の光のエネルギーは、その人の人生に継続的な変化を起こすためには、あまり役に立たないかもしれない。
継続的な変化、成長を引き起こすには、意識的、自覚的な光のエネルギーの運用が必要なのである。
よって、光のエネルギーの周波数は、高ければ高いほどいいというものではない。知覚可能、処理可能な、ぎりぎりの高さの周波数こそが、その人のその時に対してもっとも有用な周波数であると言える。
だが、それでも構わず、とにかくもう、何が何でも最速のスピードで最大限に人生に変化を起こしたいという方ももしかしたら存在するかもしれない。その場合は、堂々と、知覚可能な帯域の外にあるかもしれないぐらいの、高い光の周波数が自分の心の中にトランスミッションされることを望むといいだろう。
最速のスピードでの変化というものは、時に、激しすぎる、もう無理、と感じられるぐらいの変化として、人生の中に、あたかもホームに滑りこんでくる新幹線のごときスピードでやってくる可能性がある。そのような大変化が人生の中にいきなり生じることは、心の快適領域、いわゆるコンフォート・ゾーンを大きく超えている可能性がある。
だが勇気あるものは以下の瞑想コーナーを利用し、そこに書かれている呪文、光のアファメーションを唱えることによって、そのような変化を心の中、人生の中に呼びこむといいだろう。
また、自分にとってちょうどいいペース、ちょうどいいスピードでの変化が生じることを望む方は、下の呪文から(最速で)という部分を抜いて唱えるといいだろう。
瞑想コーナー
心のシステム全体に光を受け入れる瞑想
「私は今、自分の心と人生の中に、最高最善の変化が(最速で)起こることを望み、それを受け入れます」
まずこの呪文を唱え、そのあと少しの間、目を閉じてください。
そして目を閉じて、心の中に、ひとつの、フタの閉じた箱のイメージを、自由に思い浮かべてください。
その箱はあなたの心のシステム、その全体を象徴している箱です。それはどんな外見をしているでしょうか。どんな手触り、どんな大きさ、重さでしょうか。
では今、もし本当に、あなたが自分の心のシステムの全体に、変化が生じることを望むのであれば、その箱のフタを開け、変化を促す光のエネルギーが、上の方から箱の中へと降り注いでくるイメージを想像してください。
あなたによって箱の中に招かれた光は、あなた自身の本質からやってくる光です。それは心の箱の奥の奥、隅々にまで浸透していきます。あなたはその光を知覚できるかもしれないし、できないかもしれません。ですが、あなたによって招かれた光は、なんにせよ確実に、招かれたところへやってきます。
そして心の中に優しく、美しい、調和と変容をもたらして、それはやがて、現実世界の中へと広がっていきます。
好きなだけ、心の中の箱に、光が気持よく染み透っていくイメージ、感覚を想像する瞑想を続けてください。
この文章の背後には、変化を起こすための光のエネルギーがセッティングされています。これがあなたのお役に立てば幸いです。
(2015/07/21 追記)
この瞑想の音声ファイルを作りました。ご自由にお使いください。
ダウンロードはこちらからどうぞ。