日常の中で生じるあらゆることについて、我々は、今、自分の脳にインストールされている思考回路によってそれを分析し、その分析に基づいたものを知覚し、その知覚の中で生きている。
それはまるですでに世界が変容を遂げているのに、一人だけ、WindowsMeがインストールされたパソコンを使い続けるようなものだ。古きパソコンを使うものの目には、荒いドットで描かれた世界が映るのみである。古きプログラムを脳にインストールし続けている者は、バグったそのプログラムによって、悪夢のような世界を体験するのみである。
人間の脳にインストールされているプログラムとは、物語である。
物語とは、現実が進行していくエネルギーパターンのひな形、テンプレートである。我々の脳にインストールされている物語は、闘争と獲得の物語であり、努力と根性の物語であり、何かを得るには何かを失う必要があるという神と生贄の物語である。
それらは全部古く、新しい現実に適応していない物語である。
しかし現状、そういった古い物語、すなわち観念集合体が脳にインストールされているため、我々は新たな現実を知覚することができない。
どうすればいいのだろうか。まだ新しい物語は語られていない。目に映る世界は昨日と何も変わっていない。今までと同じものだけが、身の回りに見える。そんなときに、しかしそれでも、新しいエネルギー、新しい物語、新しい世界、そんなものが存在しており、それを得ることができるということを認識するには、一体どうすればいいのだろうか?
ここで必要になるのは意志の力であり選択の力である。
今まで古い物語が脳には絶え間なくインストールされてきた。そういった情報の流れが存在している。それは各種メディアや、会話、ありとあらゆる雰囲気の中に流れており、人はそれを意識的、無意識的に吸収している。自動アップデートされるパソコンのように、人はこの古くからある情報の流れを脳に受け入れ、そこから自動的にプログラムをインストールされ続けている。しかしそうやって流れてくるプログラムは、常に古く、仮に何かが新しく見えても、それは見かけが変わっただけの古いプログラムである。
今、その古い物語の流れではなく、新たな物語の流れ、現実認識のための新しい観念集合体のエネルギー、それを求め、それを吸収するという選択を、誰もが意識的に為すことができる。
古いプログラムのストリームを脳に、心に受け入れることを拒否し、それではない、新しいエネルギーのストリームを選択し、それを受け入れ、それに乗っていくことが誰にでもできる。
新鮮な、まだ誰も見たことのない、清冽なエネルギー。吸収すると心躍る、情熱が湧いてくる、そんな情報とエネルギーの流れが存在し、それは我々に求められ、受け入れられるのを待っている。
その新しい潮流、セカンド・ストリームを今、意識的に望み、それを吸収する時が来ている。
というわけで以下は、このセカンド・ストリームを意識的に望み、それを吸収し、自分の新たな人生を作るためのエネルギーとするための瞑想法である。人生に新しいものを呼び込みたい方、古いものから離れ、想像を超えた新しい生き方の中へと入って行きたい方におすすめします。
- 目を閉じ、光の粒によって構成された、流れる川のようなイメージを想像し、それが頭の上の方で流れているのを想像してみよう。
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その光の川が枝分かれし、上の方から下降してきて、自分の頭頂部から頭の中へと流れてくるのを想像しよう。
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さらにその光の川が、胸の中、ハートへと流れてくるのを想像しよう。
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ゆったりと深呼吸しながら、自分のハートと、上の方から流れてくるこの光の川が融合していくのを感じよう。
- 可能であれば、さらに光の川のイメージを、ゆったりとした呼吸とともに、お腹の下の方へと下ろしてみよう。下腹部から両足を通じて、地球の中心部にまで下ろしてゆき、そこにある地球の中心核とつなげてみよう。
- 地球中心核と、あなたの全身と、頭の上を流れている光の川が、美しい光のラインによって接続され、そのラインを通って気持ちの良いエネルギーが自由に流れているのを感じてみよう。
後半の方は難しいかもしれない。その場合は、前半の『頭の上に光の川が流れているのを想像し、その川が上から下へと下降してきて、自分の頭頂部から頭の中へ、そしてハートへと流れてくる』という部分だけでも十分です。
イメージとともに、『現在の自分の知覚の範囲を超えた、新しいエネルギーを取り入れる』という意図を持つことがポイントです。簡単で、すぐできる瞑想なので、ぜひ試してください。