前回、超大作記事をアップロードしたせいで、今日は何を書けばいいかわからないという状態に陥っている。

実はこのホームページの記事は、ひとつ書くのに、数日かかっていることが多い。

先日のフリーコミュニケーションの記事も執筆開始から完成までに一週間ぐらいかかっているのではないだろうか。頑張って書いたので、誰かに褒めてもらいたい。よしよし、よくやったね(とりあえず自分で褒める)

そういう頑張って長く書いた記事も、「やった感」が感じられていいものであるが、もうちょっとカジュアルな、さらっと書ける記事も書いていきたい。というわけで今日は身辺雑記的なものを書いてみよう。

私は日々、小説や、このホームページに載せる文章や、その他さまざまな個人的な文章を沢山、書いている。

最近は外で文章を書く時間が増えてきた。

駅前のスタバ等で、Bluethoothキーボード+iPhone+百均で買ったiPhoneスタンドという執筆環境で書いていることが多い。

使っているキーボードはこれだ。

とても軽く、USBによる充電式の電源は永遠を思わせるほど長持ちする。キータッチも良く、丈夫である。カバンに無造作に突っ込んで持ち運んでいるが壊れる気配はない。

ESCキーが無いのが玉に傷であると最初は思っていたが、使い始めてみれば特に必要ないとわかった。

というわけで、このキーボードを使えば自宅のiMacに向かって書くときと同じか、あるいはそれ以上のスピードで文章が書ける。

屋外で書くのは気持ちがいいので、本当に自宅よりスピードが上がっているかもしれない。

昔はエルゴノミクスな形のキーボードが必要だとか、絶対にATOKじゃなきゃダメだとか、このエディタでないと書く気がしないとか、無駄なこだわりがいろいろあったが、シンプルでミニマルな道具で書けたらそれに越したことはないと今は思う。

ということで次は、キーボードすら使わず、iPhoneのみで書く練習をしてみるというのもいいかもしれない。

意識的に、軽いセッティングで、ちょこちょこと作業をこなしていくことは、完璧主義や、失敗恐怖などの、人間のクリエイティビティを阻害する思考パターンを、崩壊させていく力を持っているように思う。

行動へのハードルを下げることで、生活の中での「居つき」、フリーコミュニケーション用語で言うところの、「地蔵状態」を減らすことができるはずだ。

地蔵状態とは、フリーコミュニケーションをしようとして、街に出て、声をかけたいと思う対象を見つけるものの、恥ずかしかったり、怖かったり、頭の中でいろいろ考えちゃったりして、身動きができなくなって、地蔵のように固まってしまうという状態のことである。

フリーコミュニケーションという領域に限らず、生活のあらゆる領域の中で、地蔵状態は頻出する。

「直感、前進、未知への接近、新しいアイデアの実践」

こういった、生活の中に、新風をもたらし、気持ちのいい流れをもたらす要素に対して、地蔵状態はストップをかける。

自分の心の中にある、古い思考と感情によって作られている、いわゆるエゴは、自らの変化をなにより恐れるからだ。それゆえに、エゴは、自分に変化が生じそうな行動を、自分が起こそうとしたとき、さまざまな理由をつけて、それにストップをかける。その停止のシグナルに屈したとき、人は石化の呪文によって呪縛された地蔵となる。それはなんとかして解呪、ディスペルせねばならない。

地蔵状態から抜け出し、前に進むための行動を起こすための最初のステップは、自分の思考と感情を信じず、それよりも大きな何か、自分の思考や感情よりも高い部分にある、自分の中の目に見えない何かを信じると言うことではないだろうか。

そして、その上で、継続的に、地蔵状態を振り切るための練習を続けるということではないだろうか。

凄まじい魔力が秘められた護符、アミュレットを手に入れるために、闇の迷宮へと潜っていく冒険者は、その道中で、なんども石化する。だがそのたびに石化を解呪し、いずれ迷宮の最奥にて、秘密のアミュレットを手に入れ、それを日の当たる地上へと持ち帰る。

そのようなWizardry、あるいはNethackの中で繰り返されるモチーフの中に、人間の意識の成長の神秘が隠されている。