人には、「褒められる」「認められる」という経験がどうしても必要だ。その経験を豊富に受け取ることによって、心に必須の栄養を補給することができる。

実はその経験は、自分で自分を褒めることによって自在に作り出すことが可能だ。そしていつでも、大切な心の栄養を補給することが可能だ。

だが、もし、自分を上手に褒めることができない場合は、他人に褒めてもらうしか無い。

他人に褒められようとすること。他人から褒めてもらい、認めてもらい、それによって心の栄養を得ようとすること。

それは自分を褒めてくれる他人の奴隷となる危険性を常にはらんでいる。あるいは他人を奴隷化して自分の心のスキマを埋めようとする危険性を常にはらんでいる。

そんなのはダメだ!

人の奴隷になるのも、人を奴隷化するのも、自分を褒める技術の欠如から生じる心の病である。

よって真の精神的自立を得るためには、自分で自分を褒める能力を養うことが大事だ。

ところで本ホームページは実用性のある文章を書くことを目指している。

よって以下に、自分を褒めるテクニックをいくつか紹介しよう。ぜひ実際に試してみてその効果を感じて欲しい。

自分を褒めるテクニックその1.「言葉に出して自分を褒める」

「よしよし、よくやったね。素晴らしいね。最高だね。とてもいいね」などの言葉を何かにつけて自分に投げかける。心の中だけで唱えても効果があるが、声に出して唱えるとより効果的だ。

もし、何か特定の条件を満たしていないがゆえに、自分を褒められない、認められないなどという制限があるのだとしたら、それはあなたの脳に奴隷用の鎖が付いているという証拠である。そのような制限は一刻も早く取り外し、自由に自分を褒め始めるべきである。

自分を褒めるテクニックその2.「自分を否定する独り言をやめる」

これは上で紹介したテクニックの補足である。

どれだけ自分を褒めて心にプラスを生み出しても、それと同じだけのマイナスを生み出しては何にもならない。だが人間の心は現在の状態を良きにつけ悪しきにつけ維持しようとする傾向を持っている。

それゆえに人の心は、自分を褒めてプラスを生み出した後、それを急いでマイナスして取り消し、低いところでバランスをとろうとする無意識的な反応を生み出しがちだ。

そのような無意識的反応に気づき、それをストップせねばならない。マイナスを生み出すあらゆる独り言に気づき、それをストップし、ひたすらプラスの独り言のみを積み上げていくのだ。

自分を褒めるテクニックその3.「物によって自分を褒める」

自分が今、四歳か五歳の幼児だと想像してみよう。

その可愛く幼い自分に何かプレゼントをあげよう。

ちょっとした雑貨、花、おもちゃ、キラキラしたシール、その類の、自分の中の子供が喜びそうなものをプレゼントしよう。

これはいついかなるときにプレゼントしても良い。

なぜなら、その子供はいついかなる時でも無条件に褒められ愛されプレゼントされるに値する存在だからである。楽しんでプレゼントを探し、喜んでそれを自分の中の子供に与えよう。

自分を褒めるテクニックその4.「行為によって自分を褒める」

時間を意識的にとって、どのような行動をしたら、自分を深く褒めることになるのかを考えてみよう。その際、以下のような想像をすると良い。目を閉じて想像してみよう。

今、自分が美しい公園にいてベンチに座っている。すると、遠くから誰かが歩いてくる。その人物は、褒められることを望んでいる、自分の心の一部分を表している。

その人物は男かもしれず女かもしれない。子供かもしれず大人かもしれず、そもそも人間の姿形をしていないかもしれない。その人物に、まずは心の中で、愛情を送ろう。

それから、その人物を褒めよう。「よしよし、えらいね、よくやってるね」と。

そして、その人物に質問してみよう。「今、何かしたいことはありますか?」と。「今、なんでもしたいことができるとしたら、何がしてみたい?」と。

その人物はもしかしたら少年のような姿形をしており、彼はもしかしたらこんなことを答えるかもしれない。「どこか広いところで走って遊びたい!」 そんなことを突拍子もなくあなたに伝えるかもしれない。もしかしたらその答えにあなたは抵抗感を覚えるかもしれない。

だが出来る限りその答えを叶えてあげよう。

なんとかして叶えてあげよう。

なぜならそれはあなたの深い部分の望みなのだから。そうすることで心の中のその人物は喜び、褒められ、認められていると感じるのだから。

それによってあなたも満たされ、心の深い部分から湧き上がる自信と、生きていることの楽しさ、嬉しさを、より強く感じることができるようになるのだから。
Enfant voler