世の中には様々な健康法がある。中でもこれはいいんじゃないという健康法の一つに、「フレッシュな生野菜や果物ををできるだけ沢山食え。そして肉はあまり食うな」というのがある。(詳しくは「ナチュラル・ハイジーン」などというワードで検索してください)
これはまあなんとなく本当に効きそうな気がする。だってフレッシュなものを食べたら自分もフレッシュになりそうだもの。肉を食わないって、修行してる感もあって格好いいし意識高そうだもの。
ということで私は一時期、いっさい肉を食わない生活を送った。すると意識が本当に高次元方向に高くなった。素敵な彼女もできた。
最近は特に意識せず食べたいものを食べるようにしているが、気がつくと野菜メインな感じだ。(といいつつ今日はこれからインスタント焼きそばを食べます)
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私的には、何かを食べるのであれば、できれば自分でハンティングできるものを食いたいと思う。
自分でハンティングできないものを食うというのは、ゲーム脳的に考えれば、一種のパワーレベリングのようなものであり、なんとなくズルをしているようなフィーリングが個人的には感じられるからだ。
そう考えたとき、私はいったい、どのレベルのものまでを気持ちよく食すことができるであろうか?
野菜。これはいくらでもハンティングできる。どれだけ畑から引き抜こうが、その後、バラバラに切り刻もうが、爽快感を覚えさえすれ、かわいそうなどという気持ちはいっさい起きないであろうことは想像に難くない。
魚。魚ぐらいならまあ、ちょっとかわいそうだが、気持ち悪いのを我慢すればなんとかやれそうだ。ただなー、釣りするときの餌に触りたくないよなー。小学生のころは平気で触れたけどなー。餌を現地調達したりして釣りして遊んだよなー。懐かしい・・・
鳥。
鳥はどうだろうか。鳥レベルの恒温動物になってくると、ハントしたのちに処理するのがちょっと精神的に厳しくなってくる。
鉄砲で撃つところまでは、ゲーム感覚でイケそうな気がする。だがその後の処理が厳しそうだ。あまり想像もしたくない。でもまあ鳥が食いたくてしかないというときには、精神のテンションを何らかの手段でガンガンと高めていけば、やってやれないこともなさそうに思う。
だが、ほ乳類となってくると一気にレベルがあがってハンティングするのが圧倒的に難しくなってくる。
「うおージンギスカン的なものが食いたい」という気分の時に、「じゃあこれで解体してきて」と鉈か何かの武器を手渡され、その後に山かどこかの草の生えているところで、生きている羊、あるいは何かしらの哺乳類を目の前にしたとき、私は果たしてその対象を肉片という役立つアイテムにまで変換することができるであろうか?
どれだけテンションをあげていっても、難しいと言わざるを得ない。仮に相手が無抵抗であったとしても、精神的に難しい。だって哺乳類まで来ると明らかに感情的なコミュニケーションが可能になってくるもの。
豚、牛も同様である。
そいつらがモンスター的な風貌をしていて、村や町を襲っている感じだったら、それらをハントしたのちに食うという行為は、精神的な面に限っては、むしろ簡単に行えそうに感じる。
だが牛や豚はどちらかといえば可愛い存在であり、おそらく町や村を襲ったりはしないと思われる。だからこちらから一方的に攻撃するのは難しい。
と、そのような考えからすれば、凶暴な熊などの方がむしろ気分的にはハントしやすいのかもしれない。
そうか、熊かー。
というわけで、いつか自分で肉を調達する必要が出てきたら、でっかくて凶暴な熊を積極的に狙っていきたい。流れ星銀のように。