メタトロニック・インナーワークとは、生活改善のためのイメージトレーニングである。

五分ぐらいでできる簡単なイメージトレーニングだが、生活のありとあらゆる状況を改善する効果がある。

さっそくやりかたを紹介する。

まず目の前に、透明な、バレーボール大の球があるのを想像する。材質はガラスかクリスタルのようである。

その球は完全な球体だが、スノードームのように、あるいは金魚鉢のように、内部に何でも好きなものを入れることができる。

想像力を使い、この球の中に、自分の生活の中にある、『改善したい何か』を入れてみよう。目を閉じて想像してもいいし、目を開けたまま想像してもいい。好きな姿勢でカジュアルに、この簡単なイメージトレーニングをしてみよう。

ちなみに、『改善したい何か』は、ありとあらゆる種類が考えられる。

  • 何かのシチュエーション
    • 仕事に関する特定のシーン(仕事のここを効率化したい、等)
    • 生活の中の特定のシーン(自炊のめんどくささを解消したい、等)
    • 趣味に関する特定のシーン(ゲームで勝率を上げたい、等)
  • 物理的なもの、目に見えるもの
    • 自分の身体の特定の場所
    • 持ち物
    • 銀行口座
  • 自分に関する何か
    • 改善したい性格
    • 取り除きたい癖、中毒的行動
  • 人間関係
    • コミュニケーションを改善したい相手と交流している自分のイメージ
    • 苦手な人と接している自分のイメージ

これらのどれかに分類されるモノや、シチュエーション、あるいは上のリストのどれにも分類されない何かでもいい。なんでもいいので、改善したいもの、アップデートしたいもののイメージを、透明な球の中に入れてみよう。そして、その球が目の前に浮かんでいる想像をしよう。

映像的なイメージ力が強い人は、球の中にあるものをイメージとして見ることができるかもしれない。映像的な想像は苦手だが、雰囲気や手触りとして、球の中に入っているものを感じられる人もいるだろう。どのような方法でも構わないので、球の中に、改善したいモノやシチュエーションが入っているイメージ、感覚を想像しよう。

その球を両手で持って、顔に近づけたり、遠ざけたりする想像をするのもいい。

しばらくの間、好きなようにその球をイメージの中で見つめよう。もしかしたら、その球を見ていると、自分に何かしらの感情や、感覚が生じることに気づくかもしれない。あるいは、何かの思考が浮かんでくるかもしれない。

自分の感情や感覚や思考は、深入りせずに、そのまま脇に置いておいて、引き続き球の中に意識を向ける。

そしてここで、頭の上に太陽が浮かんでいるのを想像しよう。

その太陽から、気持ちのいい日光が、球の中へと降り注いでいるのを想像しよう。

球の中に光が吸い込まれていく。

球の中にあるモノやシチュエーションの隅々に光が流れ込んでいく。

そのイメージや感覚を想像し、それを感じよう。

そして、十分に球の中に光が流れ込んだと感じたら、このインナーワークを終えよう。

これによって、球の中に入れたモノに、何かしらの変化が生じる。

なぜ変化が生じるのかについては、心理学的な説明、科学的な説明、スピリチュアル的な説明、いろいろな説明がつけられると思うが、紙面の都合上、それは割愛する。

とにかくこのインナーワークによって、心の中に変化が生じる。それによって物理的現実にも多かれ少なかれ何かしらの変化が生じる。