メタトロボールはいくつか集まって幾何学図形を構成することができます。
ここで突然ですが、目の前に逆三角形が浮かんでいるのを想像してください。
その三角形の各頂点にメタトロボールがあるイメージです。
三つのメタトロボールがパイプのようなもので繋がって逆三角形の形を構成しています。
こんなの(文字はわかりやすいように入れているだけです。実際に瞑想でメタトロボールをイメージするときには、文字のことは忘れてください)
この三つのボールは引き出しのようなもので、自分の身の回りや心の中にあるいろいろなものを入れることが出来ます。
それぞれのボールには役割があり、どのボールにどのような種類のものを入れるか、厳密ではありませんが、ある程度、あらかじめ決まっています。ここはシャツを入れる引き出し、ここはズボンを入れる引き出しという風に、タンスの引き出しも、何を入れる場所か前もって決めておいたほうが便利なのと同じです。
逆三角形の下部にあるボールには、物質的、社会的な物事が入ります。身の回りの生活環境に関することや、自分自身の肉体についてのイメージや感覚、各種の持ち物や金銭に関することなどがこのボールに入ります。このボールを、マテリアル・ボール、Mボールと名付けます。
次に逆三角形の右上のボールを見てください。このボールには感情的な物事が入ります。夢、希望、欲望、願望、執着。人間関係に関するさまざまな心の機微など。感情に関するすべてがこのボールに入ります。とりあえずこのボールをエモーション・ボール、Eボールと名付けます。
最後に、逆三角形の左上のボールを見てみましょう。このボールには思考や論理や行動に関する物事が入ります。また、計画、プラン、各種プロジェクト、義務、仕事、作業などが入ります。とりあえずこのボールをソート・ボール、Tボールと名付けます。
今回のメタトロニック・インナーワークでは、このメタトロニック・トライアングル、通称、メタトロ三角を使った瞑想を行います。
瞑想手順
- メタトロ三角を想像する。
- メタトロ三角の下部にあるMボールに意識を向ける。
- Mボールの中に、自分の身の回りにある何かの物のイメージを入れる。
- しばらくそのボールを外から覗き込み、観察する。
- メタトロ三角の右上にあるEボールに意識を向ける。
- 叶えたい夢や希望、あるいは何か欲しいもののイメージを一つ選び、Eボールの中に入れる。
- そのEボールを外から覗き込み、中のイメージを観察する。
- メタトロ三角の左上にあるTボールに意識を向ける。
- 今現在、気になっている問題、あるいは、やる必要のある作業を一つ選び、そのイメージをTボールの中に入れる。
- しばらくの間、Tボールを外から覗き込み、その中にあるイメージを観察する。
- 再びメタトロ三角全体を思い浮かべ、その全体を光のイメージで包む。
- 三つのボールとそれをつなぐパイプに光が染みこんでいくのを想像する。
解説
人間の人格は、肉体と感情と思考から出来ています。今回の瞑想では、この三つの要素に同時にアプローチします。
一度、この図形を心の中に想像し、心の中にある事物を各ボールに入れるというインナーワークをすると、心の中にメタトロ三角がセッティングされます。その心の中の引き出し、すなわちメタトロ三角というマインドツールを使う練習をすることで、心の中を整理整頓したり、そこに簡単に大きな変化を起こす、魔法のようなスキルが身についていきます。
ですが今回のメタトロワークは、メタトロ三角の全体的な紹介に主眼が置かれています。ですので、まずはメタトロ三角の全体のイメージをさっと軽く掴んでもらえればOKです。